第2話
広間・新コスチュームにて
ハヤト:…どうかな?
エドス:うんうん よく似合ってるぞ
ガゼル:これならお前も、立派にこの街の住人だぜ
リプレ:寸法とかどう?きつくない?
ハヤト:ああ、あつらえたみたいにピッタリだぜ
時間の経過
(しかし なんだよな…)
(みんなは気にしなくてもいいって言ってるけど、俺もここの一員になったんだから)
(何かの役に立たないと いけない気がするなぁ)
(とはいっても、今の俺じゃ仕事につくことも難しいだろうし…)
どうしたもんかねぇ
自由行動
庭
アルバ:えいっ!やあぁっ!!
ハヤト:お、騎士ごっこか?
アルバ:ごっこじゃないぞ!訓練だ!!
こんど悪いヤツが来たら、オイラも兄ちゃんたちと一緒に戦う!!
そのための訓練だい!
ハヤト:ははは、がんばれよ
アルバ:おう!!
庭(2回目以降)
ハヤト:(アルバ、夢中になってやってるなぁ…)
(邪魔しちゃ悪いな)
子供部屋
ハヤト:ラミちゃん
ラミ:あ…
ハヤト:本、読んでたんだ?
ラミ:…(こくん)
ハヤト:どれどれ?…童話だな
(あ…今、気づいたけど)
(俺、この世界の言葉を平然と理解してるよな)
ラミ:…?
ハヤト:(なんでだろ?)
ラミ:どうしたの…?
ハヤト:あ、何でもないよ!
(魔法の力ってやつかもしれないなぁ…)
子供部屋
フィズ:あれぇ!?お兄ちゃん、どうしたのその服!?
ハヤト:リプレが作ってくれたんだよ
フィズ:へえ…かっこいいじゃない
ハヤト:ははは、そうかい?ありがとな
広間
ハヤト:どこかへ出かけるんですか?
エドス:おお、仕事だよ
建物用の石材の切り出しを、たまに手伝っているのさ
稼ぎはしれとるがな
ハヤト:石の切り出しって、かなり大変な仕事なんじゃないですか?
エドス:まあ、そうかもな
しかし、どんな仕事にしても、それなりに苦労はあるさ
ハヤト:まあ、確かに
エドス:リィンバウムでは、専門の技術をもっている人間が重宝がられていてな…
ほんの少しだが、給金も高くなるのさ
ワシは石工の見習いだったことがあるんで、それを活用してるってわけだ
ハヤト:なるほど…
レイドの部屋
ハヤト:あ、剣の手入れをしていたんですか?
レイド:ああ 習慣みたいなものさ
自分の命をあずける物だからね
どうしよう?
→貴重な剣なんですか?
→レイドさんて強いですよね
→貴重な剣なんですか?
ハヤト:貴重な剣なんですか?
レイド:どうしてだい?
ハヤト:俺はシロウトだから、良し悪しはわからないんですけど…
なんか、レイドさんがとても大切にしてる気がして
レイド:…こいつは、私が騎士見習いだった時に先輩からもらったものなんだよ
だいぶ古くなってしまったけれど、愛着だけはあってね
今も使っているのさ
→レイドさんて強いですよね
ハヤト:レイドさんってすごく強いですよね
この前の戦いなんかを見てても、あきらかにレベルが違っていたし
レイド:ははは 正式な剣術を学んでいるかどうかの違いだけさ
それに…私の腕では及びもつかない人が、騎士団にはいたんだよ
ハヤト:そうなんですか?
レイド:あまりの剣撃の重さに[断頭台]と呼ばれていたんだ…
ハヤト:レイドさんにそこまで言わせるなんて相当、すごい人だったんだろうなぁ
レイドの部屋(2回目)
ハヤト:バノッサたち…あれから姿を見せませんね
レイド:おいおい、それじゃまるで彼らが襲ってくるのを期待しているように聞こえるぞ
平和なのにこしたことはないよ
レイドの部屋(3回目以降)
ハヤト:(剣の手入れをしていたんだっけ…)
(邪魔しちゃ悪いな)
ガゼルの部屋
ガゼル:よぉ、どうした?
ハヤト:俺にもできる仕事って、何かないかな?
ガゼル:わかってねえなぁ
ハヤト:え?
ガゼル:お前の仕事は、ここで留守を守るってことだろうが!?
ハヤト:そうだけど…
ガゼル:言いたいことはわかる 俺だって、仕事につけなくてブラブラしてる身分だしな…
どうしても気まずいと思うんなら、リプレの仕事を手伝ってやるのはどうだ?
チビどもと遊んでやるとかよ…
台所
リプレ:さて、と 今夜のメニューは何にしようかしら?
ハヤト:魚料理なんてどうだい
リプレ:うーん、お魚か…
でも、新鮮なものってなかなか手に入らないのよねえ…
ハヤト:だったら俺が釣ってくるよ 道具もあることだしさ
リプレ:本当?じゃあ、お願いしてもいいかな
ハヤト:ああ、任せといてくれ
釣りゲーム後台所(科白パターン)
リプレ:わぁ、ずいぶんたくさん釣れたのね
ごくろうさま きっとみんなも喜んで食べてくれるよ
また何か釣れた時は私のところにもってきてね
腕によりをかけて おいしい料理を作ってあげるから、ね?
これって…食べられるのかしら?
うん、これだけあれば充分だよ
また何か釣れた時は私のところにもってきてね
腕によりをかけて おいしい料理を作ってあげるから、ね?
こんな大物どう料理したらいいか迷っちゃいそう
また何か釣れた時は私のところにもってきてね
腕によりをかけて おいしい料理を作ってあげるから、ね?
台所(2回目)
ハヤト:なにしてるんだい?
リプレ:あ、うん…パンを…ね…
ハヤト:(見るからに大変そうだなあ…)
どうしよう
→手伝うよ
→手作りだったのか!?
→手伝うよ
ハヤト:女の子にはきついだろ 手伝うよ
リプレ:いいのよ、そんな
ハヤト:いいから、いいから手伝わさせてくれよ
リプレ:う、うん…
ハヤト:(って、これ…)
(見た目より、けっこう力がいるぞ!?)
リプレ:ああっ!それじゃダメだよっ
ハヤト:えっ?
リプレ:生地に空気をよく混ぜないと、膨らみにくくなっちゃうんだから
ほら、ちょっと貸して…
よいしょっ!
ハヤト:(うおっ!!いとも簡単にっ!)
リプレ:どう?感心してくれた?
ハヤト:まいりました
リプレ:うふふっ 手伝おうとしてくれた気持ちだけ受け取っておくね
→手作りだったのか!?
ハヤト:ひょっとして、今までのパンって手作りだったのか!?
リプレ:へへへ…じつは、そうなの
ちょっと形がいびつだったでしょ?
ハヤト:うん
リプレ:お店で買ったほうがいいのはわかってるんだけどね
お財布と相談すると、手作りが一番いい方法なもんで…
ハヤト:…
リプレ:ごめんね 変な物食べさせて
ハヤト:…うまかった
リプレ:えっ?
ハヤト:めちゃめちゃに! それこそ今までで一番うまいパンだった!!
リプレ:や、やだっ からかわないでよっ
ハヤト:嘘じゃないって!
すごいぜ、リプレ 尊敬しちゃうよ
リプレ:ああっ、もぉっ!
リプレOUT
ハヤト:あ…?
(行っちゃったよ)
南スラム(ミニゲーム)
猫の声
ハヤト:(…猫?)
どうしよう?
→放っておく
→近づいてみる
アルク川(ミニゲーム)
ハヤト:(また、魚でも釣ってリプレを喜ばせてやろうかな?)
どうしよう?
→やめておく
→魚釣りをする
アルク川(ミニゲーム・釣り餌が無いとき)
ハヤト:(また、魚でも釣ってリプレを喜ばせてやろうかな?)
(あれ?釣りの餌がない…)
(これじゃあ釣りはできないよな)
商店街
ハヤト:(あいかわらず、ここは賑やかだなあ)
(お?)
アカネ:よっ、とととっ…
ハヤト:(あんないっぱい荷物を抱えて…大丈夫か?)
アカネ:うわ、あわわっ!
うひゃあ!!
ハヤト:って…うわああっ!!
ぶつかる
アカネ:ああっ!大事な荷物がぁっ!!
ハヤト:いってぇ…
アカネ:…良かったぁ とりあえず無事だよぉ
あ、急げ急げ!!お師匠に叱られるぅ!
ハヤト:あ、おいっ! ちょっと待てっ!!
アカネ:しっからっれるぅ〜!
アカネOUT
ハヤト:…行っちまった なんなんだ、まったく
玄関
ガゼル:よお、ハヤト
お前、さっき何か仕事がしたいっていってたよなぁ?
ハヤト:あ、ああ
ガゼル:ふっふっふ だったら、俺につきあってもらうぜ
薪が切れちまったんで取りにいくんだ つきあうよなっ?
どうしよう?
→悪いけどパスだ
→いいぜ
→悪いけどパスだ
ハヤト:うーん 悪いけどパスだな
ガゼル:何でだよっ!
ハヤト:人に物を頼むときは、もうちょっと言い方ってもんがあるだろう?
ガゼル:ぐっ…
ハヤト:そこんとこ考えてから誘ってくれよ
玄関(2回目「悪いけどパスだ」時)
ガゼル:なあ…薪拾いにつきあえよ
ハヤト:(うーん…それなりの改善はみられるけどなぁ)
どうしよう?
→まだダメだな
→いいぜ
→まだダメだな(「うーん 悪いけどパスだな」に戻る)
→いいぜ
ハヤト:ああ、いいぜ
ガゼル:よっしゃ!
南スラム
ハヤト:あれ?街の外へ出るんなら、門はこっちだろ?
ガゼル:ちっちっ…アレを見ろよ
ハヤト:あ…街の壁が壊れてる
ガゼル:あそこから出たほうが楽だろ?
森の中
ガゼル:…ってなわけでな 戦争の時に壊された壁がほったらかしになってるのさ
ハヤト:そこを勝手に出入りしてるわけか
ガゼル:まあな この街にあるスラムは、みんな壊れた壁の側にあるんだぜ
外敵が襲ってきた時に一番ヤバイ場所だから、誰も住みたいと思わねえんだよな
ハヤト:そっか…
俺もたぶん、あそこから街に入ってきたんだろうな…
ガゼル:間違いねえだろうな …ほれ、こっちに来てみな?
荒野
ガゼル:どうだ?見覚えあるか?
ハヤト:…なんとなく
ガゼル:ここから南は全部、こういう荒野さ 街の工場が流してる毒の水のせいでな
ハヤト:この荒野のどこかに俺が最初に呼ばれた場所があるのか…
ガゼル:…なぁ 行ってみっか?
ハヤト:え!?
ガゼル:明日にでも皆に声かけてよ 何か手がかりがあるかもしれねえだろ?
ハヤト:…ああ
玄関
エドス:リプレたちだけに留守を任せて大丈夫かな
ガゼル:心配ねえよ あいつなら何があってもうまくやれるさ
エドス:まあ、確かにお前さんよりは何倍もしっかりしとるがな
ガゼル:…なんだよ、それ
ハヤト:あははは
レイド:まあ、一緒に連れていくほうが、間違いなく危険だからな
エドス:ああ…外にゃ【はぐれ】も出るしなぁ
ハヤト:【はぐれ】?
ガゼル:ま、化け物ってヤツだ
ハヤト:ええっ!?
エドス:ははは、滅多なことでは出くわさんよ 心配せんでいい
レイド:だが、用心するに越したことはない
それなりの準備をしてから行くとしよう
支度がすんだら、また【玄関】に集合だ
自由行動
屋根裏部屋
ラミ:あ…
ハヤト:ラミちゃん 留守番お願いするね?
ラミ:…(こくん)
以下好感度大時
ラミ:…これ
ハヤト:このキャンディ…くれるの?
ラミ:…(こくん)
ハヤト:ありがとう
屋根裏部屋(2回目以降)
ラミ:きをつけて、ね
庭
アルバ:兄ちゃん達が出かけてる間は、おいらがここを守る!
留守は任せてくれよ!!
ハヤト:ああ、頼んだぞ?
子供部屋
フィズ:男だけで集まって、何をするつもりなの!?
ハヤト:へ?
フィズ:あーっ!きっと女の子が絶対にいけない楽しい場所にいくんでしょぉっ!?
ハヤト:おいおい…俺たちは荒野に行くんだって言ったろ?
フィズ:ふーんだ!信用できるもんですか
身の潔白をしょーめいしたかったら、あたしも連れてくことね!
ハヤト:…
フィズ:…
ハヤト:…だーめ!
フィズ:…ケチっ!!
台所
ハヤト:留守番なんて頼んじゃって悪いな
リプレ:いいのよ それより気をつけてね
あ、そうだ!
これ、朝の残りのパンなんだけど…
ハヤト:いいの?
リプレ:うん 本当はお弁当ぐらいもたせてあげたかったんだけど…
1個しか余らなかったから、ないしょね?
台所(2回目以降)
リプレ:留守のことは任せていってらっしゃい
部屋1
エドス:ん、どうかしたのか?
ハヤト:あの…さっきの【はぐれ】って…どんなヤツなんです?
エドス:【はぐれ】というのは【はぐれ召喚獣】を略した言葉だよ
召喚師の手から逃げた召喚獣が、野生化してな…
人を襲ったりすることがあるのさ
ハヤト:…
エドス:まあ、出かける場所が場所だからな
山奥とかに行かんかぎり大丈夫だろう
南スラム
ガゼル:…
ハヤト:どうかしたのか?
ガゼル:あ、ああ…やたらと鼻がむずむずするんだよ
ハヤト:カゼじゃないのか?
ガゼル:そんならいいけどよ
虫の知らせってのか? 俺はあれが、鼻にくるんだよ
ほんとにカゼだったらいいんだがな
玄関
レイド:準備はできたかい?
どうしよう?
→まだです
→できました
→まだです
ハヤト:すみません まだちょっと…
レイド:そうか
→できました
レイド:それじゃ 行くとしようか
荒野
ハヤト:(俺がこの世界に呼び出された場所…)
(あそこに、元の世界に戻るための手がかりはあるんだろうか?)
(いや、それ以前にあの場所はどうなってるんだろう?)
(…あのときのままなんだろうか?)
エドス:ん、どうした? さっきから思いつめた顔をしとるが
ガゼル:ははぁ お前、【はぐれ】に襲われないかって心配してんだろぉ?
どうしよう?
→そうじゃないよ
→…悪いかよ?
→そうじゃないよ
ハヤト:そうじゃないよ 呼ばれた場所のことを考えていたんだ
あの時は逃げ出すのに夢中で、どうやって街に来たのかわからなかったし…
もう一度あの時の場所にたどり着けるかが、ちょっと不安なんだ
ガゼル:そっか… しかしまあ、なんだ心配すんなよ!
エドス:お前さんがここにいる以上、その場所は夢や幻の世界じゃない。
根気よく探せばいいさ
レイド:エドスの言うとおりだ あきらめずに行こう
ハヤト:…ええ
→…悪いかよ?
ハヤト:…悪いかよ
エドス:はははは 意外と臆病だな
ハヤト:そんなこと言っても、さっきから誰かに見られてる気がするんだよ
ガゼル:…お前もかよ
…実はよ 俺もさっきからイヤな感じがしてんのさ
エドス:おいおい そりゃ本当か!?
ガゼル:はっきりしたことまではわからねぇ
色んな気配がごっちゃになった感じがする
レイド:それが本当だとしても相手の出方を見るしかないな… みんな、用心は忘れるな
クレーター跡
ハヤト:ここだよ!間違いない!!
エドス:ひゃあ〜…でっかい穴ぼこだなぁ
ガゼル:これだけ地面をえぐりとるなんて、人の力じゃ絶対無理だぜ
レイド:どうやら君は、間違いなく召喚師に呼ばれたようだね
ハヤト:わかるんですか!?
レイド:ああ、地面に描かれている図形…召喚師が儀式をする時に見たおぼえがあるんだ
ガゼル:もっと よく調べてみようぜ?
どうしよう?
→レイドと図形を調べる
→レイドと図形を調べる
→ガゼルと穴へ降りる
→レイドと図形を調べる
ハヤト:儀式を行なったのは、城の召喚師でしょうか?
レイド:いや、もしそうだとしたなら、街で噂にならないはずがない。
奴らの仕業じゃないな
そしてもし彼らでないのだとしたら、もっと気になることがある
ハヤト:え?
レイド:これだけの大がかりな儀式を秘密裏に行なえる召喚師が、この近くにいるということだ
ガゼル:おーい! ちょっと来てくれ!!
ハヤト:ガゼルの声だ…
レイド:行ってみよう
→レイドと図形を調べる
エドス:なぁ、ハヤト 変だとは思わんか
ハヤト:え?
エドス:お前さんの話によれば たくさんの人間がここで死んでおるはずだが
そいつらの姿が見あたらないのはなぜだ?
ハヤト:あ!?
エドス:誰かが後始末をしたと考えるのが自然だろうな…
ガゼル:おーい! ちょっと来てくれ!!
ハヤト:ガゼルの声だ…
エドス:さすがは本職 何か見つけたらしいぞ
→ガゼルと穴へ降りる
ガゼル:こんな穴ができる爆発が起きたわりに、街の連中が気がつかなかったのは妙だな
振動とか音とか、聞こえてきてもいいのによ
ハヤト:ああ…
ガゼル:まあ、そういう化け物じみたことをやらかすのが召喚師ってヤツらなんだが…ん?
ハヤト:どうしたんだ?
ガゼル:おーい! ちょっと来てくれ!!
エドス:どうした?
ガゼル:これ、何だと思う?
エドス:動物の爪みたいだな
レイド:ああ、だがそれにしては大きすぎないか?
ハヤト:(確かに…)
ガゼル:どうするよ、これ?
どうしよう?
→持って帰ろう
→捨てちまおう
→持って帰ろう
ガゼル:ケッ、好きにしな
ハヤト:今日のところは引きあげましょう
ここの場所がわかっただけでも充分だし
エドス:そうだな
レイド:私たちだけでこれ以上のことを調べるのは、正直言って難しいかもしれん…
すまないな
ハヤト:いいんですよ 俺、あせってませんし
さあ、帰りましょう!
ガゼル:…っていうがな どうも、タダじゃ帰れそうにないぜ?
バノッサ:今さら気づいたところで手遅れなんだよ! このアホどもがっ!!
ハヤト:バノッサ?
バノッサ:わざわざ逃げ場のないところにやって来るとはありがたい話だ
まとめてぶっ潰す!!
バトル後
ガゼル:へへっ 得意満面のわりにゃあ あっさり負けたな
バノッサ:ククク…
ガゼル:何を笑ってやがる!?
バノッサ:お前ら これを見ても、俺様にへらず口を叩けるか?
…カノン!
カノン:あ、出番ですか? バノッサさん
ハヤト:(誰だ、この人…?)
カノン:そこのお兄さんには、はじめましてかな? ボクはカノンっていいます
一応バノッサさんとは義兄弟なんですよ
ハヤト:はぁ…
バノッサ:なにしてる、カノン! さっき捕まえたあいつを見せてやれ!!
カノン:はいはい…ほら、いい子にしてね
フィズ:いやあぁっ! 離してえぇっ!!
エドス:フィズ!?どうしてここに…
バノッサ:どうしたもこうしたもねェよ お前らの後をつけていたのさ、コイツは
ハヤト:!!
バノッサ:親切に俺たちが保護してやったってわけだ
お礼の言葉ひとつもねェのか?
レイド:子供を人質にするとは…恥を知れ!
バノッサ:おいおい なんだその態度は?
カノンはああ見えて力はめっぽう強いんだ
ちょいと加減を間違えりゃ…クククっ
そうして欲しくねェのなら、さっさと武器を捨てやがれ!!
時間の経過
手下1:おらっ!
殴る
ガゼル:ぐあっ!!
殴られる
レイド:…くっ!
手下2:剣がなきゃ、騎士様もただのオッサンだぜ!
カノン:ねえ、バノッサさん もうここらでやめときません?
バノッサ:あァ?
カノン:ボク、こういうのって好きじゃないですよ 気分悪いです…
バノッサ:何を言ってやがる これからじゃねェか?
カノン:…でも
フィズ:レイド…ううっ、ガゼルぅ…っ!
あたしが言うことを聞かなかったせいだ
…‥ぐすっ、ぐすっ‥
カノン:ボク、もうイヤですよ 先に帰りますからね
バノッサ:…まあいい、好きにしやがれ
さて、と 手前ェには少しばかり聞きたいことがある
手前ェ、ひょっとして召喚師なのか?
どうしよう?
→関係ないだろ!
→召喚師じゃない
→関係ないだろ!
ハヤト:関係ないだろ!
バノッサ:大ありだぜェ? もしそうなら、手前ェには助かる道があるってことになるんだ
ハヤト:!?
バノッサ:俺様に召喚術を教えろ そうすりゃ、今までのことは水に流してやる
さァ! どうなんだッ!?
→召喚師じゃない
ハヤト:召喚師じゃない
俺はただの人間だよ 別の世界から来ただけの、人間なんだ…
バノッサ:人間だとォ? 何を勘違いしてんだよ手前ェは!
人間ってのはな、この世界に生まれたヤツのことを言うんだよ!!
手前ェは、な 【はぐれ】なのさ!!
ハヤト:…!?
バノッサ:ひゃははッ! 仕えるはずの召喚師に捨てられた、役立たずの【はぐれ】さァ!
ハヤト:(【はぐれ】…)
(俺は…捨てられた…?)
暗闇の中・クラレット声のみ
クラレット:信じて…
ハヤト:え!?
(あの時の声!?)
光る
クラレット:自分の力を…
ハヤト:どこだ…どこにいるんだ!?
光る
クラレット:貴方の中の力を解き放つのです…
さあ!ハヤト!
元に戻って
ハヤト:うおおぉぉ〜っ!!
時間の経過
レイド:…みんな無事か?
エドス:ああフィズもこのとおり
フィズ:ひっく、ひっく…
ガゼル:泣くんじゃねェ! 怒らないから、な?
フィズ:う、うん…ぐすっ
レイド:しかし、助かったよ ハヤトあれは偶然なのか!?
ハヤト:いや、あれは…
クラレット:あの…お怪我はないですか?
ガゼル:なんだ てめぇは!?
ハヤト:待ってくれ、ガゼル! この人なんだ!!
この人が俺に、あの光を使うよう教えてくれたんだ!
ガゼル:なんだって…!?
クラレット:いえ…私はただ、きっかけを与えただけです
あれは貴方の力です
エドス:あんたは、いったい?
クラレット:私の名前はクラレット
ハヤト(彼)がこの世界に呼ばれたいきさつを知る者です
ハヤト:えっ!?
レイド:だとすれば…君は召喚師なのか?
クラレット:はい
ガゼル:召喚師だあっ!?
クラレット:あっ、あの…っ
ハヤト:ガゼルっ!! ごめん、おどかせたりして…
クラレット:ハヤト 私のお話、聞いてくれますか?
ハヤト:ええ…
クラレット:結論から先に言えば、彼が呼ばれたのは事故なんです…
ハヤト:え!?
クラレット:ある召喚の儀式が失敗して、その結果として彼はこの世界に呼ばれてしまったんです
ハヤト:そんな…つまり、俺はただ偶然ここに来てしまったってだけなのか‥?
クラレット:そう、なります…
ガゼル:おい! なんだよ、それは!?
事故でした、で済む話じゃないだろうが!!
クラレット:それぐらい、私だってわかってますっ! だから…っ
エドス:事故だということなら すぐに彼を元の世界に戻してくれんか?
クラレット:…無理なんです
ガゼル:なんだと!?
クラレット:儀式をしていた召喚師は、みな死んでいます
見習いの私だけが唯一の生き残りなんです
ハヤト:(帰れない、のか…)
クラレット:方法はあるはずです あきらめないで!
あなたが帰れるように私もお手伝いします
そのためにも…私が貴方たちと一緒に暮らすことを、許していただけませんか?
ガゼル:なぁんだとぉぉっ!?
クラレット:無理を承知で頼みます
ハヤト お願いします…
ハヤト:お、俺は…
エドス:むぅ!?
バノッサ:おやおや こんなところでお喋りとは余裕だなァ?
レイド:まだ、やる気なのか?
バノッサ:当たり前ェだろうが! 覚悟しやがれ!!
ガゼル:おい、チビ! とっとと逃げろ!!
フィズ:うんっ!
ハヤト:さあ、君も!
クラレット:いいえ 私も戦います
私の覚悟が口先だけではないことをお見せしますから…
逃げたりはしません!!
バトル後・広間にて
ガゼル:どうして連れてきちまったんだよ!?
ハヤト:だって…あのまま放っておけるわけがないだろ!?
エドス:うーん 助けてもらったことは事実だしなぁ
レイド:…リプレには事情を説明してきたよ
ガゼル:なんて言ってた?
レイド:特には、な
エドス:女同士のことは、よくわからんからなぁ
面倒なことにならないといいが…
ハヤト:ううっ…なんだか罪の意識が…
レイド:こうしていても始まらない
ハヤト(君)の考えを教えてほしい
ハヤト:俺が決めるんですか?
レイド:そうじゃない 決めるのは全員で、だ
ただ、君にとっては一番大切な問題だからね
考えは尊重したい
エドス:難しく考えるな 要はお前さんが、あの人を信じるかどうかさ
ハヤト:俺は…
どうしよう?
→信じたい
→正直、信じられません
→信じたい
ハヤト:信じたい…あの人のことを…
レイド:私も、信じていいと思うよ
エドス:同感だ
ハヤト:…ガゼルは?
ガゼル:ケッ! この時点で多数決で負けてるだろうが! 信じてやるよ お前の決断を、な?
ハヤト:…ありがとう
→正直、信じられません
ハヤト:正直に言えば…信じられません
ガゼル:そうだろ! アイツはまだ、俺たちに何か隠し事をしてる気がするんだよ!
ハヤト:ガゼルの言うとおりだと思う、けど…
エドス:けど?
ハヤト:それはひょっとしたら警戒してるだけなのかもしれない…
そうも思うんです
俺も、ついこの前まではそうだったし…
ガゼル:……
ハヤト:今は無理でも、ひょっとしたら信じることができるかもしれない
それじゃダメですか?
レイド:…いや それでいいと私は思う
エドス:ワシもそう思うよ
ハヤト:…ガゼルは?
ガゼル:ケッ! この時点で多数決で負けてるだろうが! 信じてやるよ お前の決断を、な?
ハヤト:…ありがとう
−荒野で出会ったクラレットの言葉を信じるのなら、俺は事故によって間違って呼ばれてしまったらしい−
−迷惑な話だとは思うが、事故だっていうんだから仕方がない−
−まあ、いきさつはわかった あとはどうやって元の世界に帰るかってことだよな…−
クラレット:本当にもうしわけありません。
私のわがままで、貴方にご迷惑をかけてしまって…
ハヤト:ううん、別にたいしたことはしてないさ
ここの人たちは、みんな優しいからね
クラレット:…そうですね
正直言って、本当に私が迎えてもらえるとは思ってませんでした
私は召喚師の一員ですもの… 憎まれても仕方がないって思っていたんです…
ハヤト:…憎んだってさ、どうにもなるもんじゃないだろ?
それに君は、俺の前に名乗り出てきてくれたじゃないか
黙って逃げたっていいのに、自分から俺の前に出てきてくれた
だから、俺は君を信じようと思ってる
みんなもきっと同じさ
クラレット:…はい
−まずは俺が、あの子を信じないとな…全てはそれからだ−
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