初めてキミに出会った日の事、あたしはっきり覚えてる。

なんかとても辛そうで、苦しそうで、今にも泣き出しそうな顔であたしを真っ直ぐに見てたっけ。
そして笑わなくって大人しくって、あたしとは真反対で。

「事故」だと聞かされてヘコんでるあたしより、痛そうな顔をしていたのをはっきり覚えてる。

はっきり言えば信じにくかったんだ、キミの事。

 だって、そうでしょ?

いきなりそんな事言われて「はいそうですか」なんて言える訳無いし。

 でもね。

何かがストンと胸に落ちたんだ。
   

 キミの姿を見た瞬間。
 キミの声を聴いた瞬間。
   
あれが何だったのか、今でも良く解んないけど、それがキミを信じようと思った始まりだったんだよ?

あれから…いろんな事が有ったよね。
悲しい事も、苦しい事もほんと、何度もヘコみそうになったけど。

それをみんな乗り越えてあたし達は此処に居る。
キミと二人だから乗り越えて来れたんだよ。
だからほら、笑って、笑って!

キミの為のお祭りが始まるんだから!
もっといい笑顔しなくちゃ!

……ね!



祭り開催の朝、起き抜けの頭にナツクラの笑顔が眩しくて、目が覚めた事を覚えています。
楽しい2週間の始まりの予感を表してみました。
ほんの少し、修正を入れました。


20040131UP


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